店外デートやアフターの自然な断り方

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ポイント
・「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう、でも…」がキホン
・お友達感覚はNG! ケジメはしっかりと。
・バーチャル恋愛の世界にリアルは必要ありません。

店外デートやアフターも営業活動のうち?

キャバ嬢にとって、店外デートやアフターといったお客様への時間外サービスも、大切な営業活動のひとつと考えられます。「それで売上&収入にプラスになるのなら」という前向きな考え方もあっていいのではないでしょうか?
たとえば店外デートでも「お店の外で会って、お茶や食事をしてから同伴出勤する」というようなパターンなら女の子にとって特別リスクはありません。
とはいえ、「仕事とプライバシーは切り分けたい」という気持ちもよくわかります。また、学生さんやOLの方など、物理的にそうした時間外活動が無理な人もいらっしゃるでしょう。そういう場合に無理にお付き合いすることはありません。

No! とはいわないで

ただし、お断りするにしても、それなりのテクニックというものが必要です。お客様にしても、正面から「No!」といわれたのでは決して気分はよくありません。次回からの指名はやめようか、それともほかの店に行こうか…などと思うのではないでしょうか。
こういう場合、婉曲にお断りするには、「ありがとう、でも…」の言い訳スキルを身につけることです。
「誘っていただいたのは嬉しいけれど、行けない事情があって…」と、お誘いへの感謝をアピールしつつ、正当な理由でお断りするのは一番角が立たない方法でしょう。
たとえば、学生さんなら「試験が近くて…」とか、「将来のために資格の勉強をしているの」など、勉強を口実にすればアフターの誘いはほとんど断れるはずです。また、学校やサークルを口実にすれば、店外デートも婉曲にお断りできるでしょう。
OLさんの場合、店外デートは「勤務時間中」なので当然お断りできますね。そして、アフターのお誘いには「門限」という口実も使えます。
家族には、キャバクラで働いていることを内緒にしているOLさんは大勢います。「残業で帰りが遅くなっていることにしているけれど、電車があるうちに絶対帰るという約束だから」といえば、アフターに付き合える時間の余裕がないことはお客様にもわかっていただけるはずです。

お友達感覚はNG!

お客様の中には、「お友達感覚」を熱心にアピールしてくる方もいらっしゃいます。
「友達なんだから、一緒に遊びに行こう」「友達だから、プライベートで一緒にいても当たり前」
こういうお客様は、私たちキャストが職業としてキャバクラで働いているという前提をわざと崩して、必要以上に接近してこようとします。そしてお店にはめったに来ず、店外デートにやたらと誘ったりします。
キャバ嬢は、あくまでもそのお店に所属しているプロの接客業です。あまりしつこいようなら、どこかでビシッと線を引くことも必要かもしれません。ただし、店長やほかのスタッフと相談して、お客様を傷つけないよう、怒らせないような対策を一緒に考えてください。スタッフにとって、女の子はお店の大切な財産であり仲間です。一番良い方法を一緒に考えてくれるはずです。

キャバクラはバーチャル恋愛を楽しむ場所

キャバクラは、お客様とキャストがバーチャル恋愛の雰囲気を楽しむ場所。例外はあるにせよ、お客様とリアルの恋愛におちることは原則として望ましくありません。ほとんどのお客様はそれを理解したうえで、店外デートやアフターに誘ってくださいます。むしろ、接客業の私たちを店外でねぎらってくださるお客様の方が多いのです。
でも、中にはそれをわからず、真剣な恋愛の対象として、アプローチのために店外に誘うお客様もいらっしゃいます。こうしたお客様には、それとなく釘をさして、あまり真剣にならず楽しく遊んでいただけるようリードするのも私たちの大切なお仕事ではないでしょうか。


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